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2007年09月10日

公判前整理手続きは弁護士にとって非常に大変な負担です。 秋田県藤里町で起きた連続児童殺害事件について

弁護側、公判前整理に反対=連日開廷の負担懸念、地裁が説得−秋田
 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、畠山鈴香被告(34)の弁護人が当初、公判の連日開廷による負担増を懸念し、公判前整理手続きの適用に反対していたことが8日、分かった。」

鈴香被告、12回の公判前整理手続き終了
鈴香被告、12回の公判前整理手続き終了

■7カ月「手探り」神経戦

 秋田県藤里町で起きた連続児童殺害事件は29日、7カ月という長期にわたった「公判前整理手続き」がようやく終わり、9月12日に初公判を迎えることになった。裁判所、検察、弁護人。それぞれが悪戦苦闘した公判前手続きは、まさに「手探り」の連続だったようだ。」

公判前整理手続きとは、(公判期日の連日的開廷を要する)裁判員制度導入に備えて、証拠関係を整理して、公判期日で審理すべき争点を絞り込む法廷外で行われる非公開の手続きです。公判期日の審理をスムーズに行うための刑事訴訟法上の制度で、2005年11月から運用されています。

公判前整理手続きが実施された著名な事件には、堀江貴文氏の証券取引法違反事件があります。

さて、この公判前整理手続きは弁護士にとって


とても負担のかかる手続きです


例えば、普通の殺人事件が公判前整理手続きに移行するとします。

すると、担当弁護士は公判前整理手続きに移行した事件への対応に忙殺されます。夜中までこの事件のためだけに費やされます。例えば、公判前整理手続きに提出される証拠類(普通の殺人事件(被害者一人だけ)では大きなダンボール箱数箱程度)を精査して、問題点を逐一洗い出したりしなければなりません。

一人ではとても事件を扱いきれないため、他の弁護士の手伝ってもらうことも珍しくはありません。

夜中までこの事件のためだけに費やさなければならないため、他の事件はその期間中ほとんどできません。

特に、ほぼボランティアに等しい現在の国選弁護では、担当弁護士とって収入の減少をもたらします(この点で私選で数名の有能な弁護士を付けることができた富豪・堀江氏のケースは稀有であることが理解できるでしょう)。

 このように労力・金銭の両面で公判前整理手続きは

弁護士にとって


とても負担のかかる手続きです



他方、検察は公判前整理手続きのための


専門チーム


が数人がかりで取り組んでいます(もっとも上記の秋田では、飽きた地方検察庁の人員が少ないため専門チームの編成はままならなかったのかもしれませんが)。


一人の弁護士

 対

数人の検察官で組織された専門チーム


公判前整理手続きがどちらに有利な制度かは明白でしょう。

今はこのような公判前整理手続きが新たな冤罪の温床にならないことを祈るばかりです。

posted by ニュース解説者 at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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